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サムラホームの家づくり 2024.02.27

換気についてのお話

換気システム
お家の性能を高める一つとして欠かせないのは

そう「換気」なのです!!

建物は密閉されるほど外からの新鮮な空気が入りにくくなります。

弊社の建てる家はC値(隙間相当面積)が0.5㎠/㎡

つまり1m×1mの面積の中に1㎝×0.5㎝の面積の隙間しかない建物になります。

これは、例えば100㎡(約30坪)の家だと7.07㎝角の穴が開いている状態のお家となります。大体名刺サイズ位。

*一般的な住宅のC値は10㎠/㎡で、100㎡(約30坪)の家だと31.61㎝角の穴が開いたお家となります。大体A3用紙

実際に家の中に居ることを想像しながら考えるとすごいですよね!!私の実家も相当な年季の入った家で、隙間風ビュービューなので、現在の一般的な住宅でもA3用紙の隙間しかないことを想像しても凄いのですが…、更に名刺サイズの隙間…!!!冬も安泰です!!

ただし、そうなると気密性が高い反面、人が呼吸することで酸素が減り二酸化炭素が増え、また、湿気やにおいも溜まりやすくなります。

家の気密が高いほど、換気をしっかり行うことが大切なのです。

また、効率的な換気方法を導入することにより、よりお家の性能を高めることが可能になります。

では、まず換気はどんな種類があるのかお話しします。

 

 

換気の種類

 

  1. 自然換気: 自然換気は、風や温度差によって室内外の空気が入れ替わる方式です。通常、窓やドアの隙間、換気口などから行われます。効率はあまり高くありませんが、エネルギー消費が少ないのが特徴です。第四種換気がこちらに該当します。
  2. 強制換気: 強制換気は、換気扇や換気システムを使用して、人工的に空気を入れ替える方式です。風量や換気効率をコントロールできるため、効率的な換気が可能です。*第一種換気・第二種換気・第三種換気がこちらに該当します。

日本の住宅においては第一種換気~第四種換気があり違いは以下の表のようになります。

換気種類 給気 排気 計画換気
第一種換気 機械で換気 機械で排気 できる
第二種換気 機械で換気 換気口のみ できる
第三種換気 給気口のみ 機械で換気 できる
第四種換気 窓や換気口のみ 窓や換気口のみ できない

 

  1. 第一種換気: 給気と排気の両方を機械ファンで強制的に行います。換気機器の機種ごとに「1時間当たりに換気できる風量」が決まっているため、空間に応じた機種を選べば必要量の換気を計画的に行うことができます。 居住空間から非居住空間まで、幅広く採用されている換気方式です。その中の種類として弊社のリュッカ仕様の熱交換型換気システムがあります。排気の際に汚れた空気と一緒に捨てていた熱を給気時に回収して室内に戻し、熱回収により空調負荷を軽減できます。冷暖房コストを抑えるシステムです。夏場も効率的な熱交換により冷房のコストを抑えます。
  2. 第二種換気: 第二種換気は、給気を機械換気、排気を自然換気で行う方式。外からの汚れた空気の侵入を防ぎ、クリーンな環境を保てるため、クリーンルーム、食品を扱う工場などに使われる換気方法です。
  3. 第三種換気:排気を強制的に機械で行い、給気は自然に任せます。部屋の天井や壁に開口部を設け給気し、排気は換気扇などの強制排気の換気方法です。一般的な住宅に一番多いのがこちらの第三種換気になります。
  4. 第四種換気: 室内の空気を排気する際に、新鮮な外気を取り入れる換気方式です。一般的には、窓やドアの隙間、通気口を利用して行われます。給気排気共に自然排気になります。

つまり、一般的な住宅で使用される換気は第一種換気または第三種換気のどちらかになります。

それでは第一種換気と第三種換気どちらがいいのでしょうか?

第一種換気

 

  • メリット

★熱効率の高さ: 室内の排気空気と外気が熱交換されるため、外気を暖める際に必要なエネルギーが少なくて済むため、熱効率が高いです。
★結露の防止: 外気を取り入れる際に、排気される室内の空気から熱を回収することで、結露を防ぐ効果があります。
★省エネ性: 熱交換により、暖房や冷房のエネルギー消費を抑えることができます。
★快適性: 換気を行いながらも、室内の温度や湿度を一定に保つことができるため、一年中快適な室内環境を維持できます。
※弊社リュッカ仕様の第一種熱交換型24時間換気システムではPM2.5などの微細な粉塵などの侵入も防ぎながら室内の環境を守ります。

 

  • デメリット

★導入時にかかるコストが高い。また第三種換気に比べランニングコストもかかる。このようなデメリットはあるものの効率的な給排気により冷暖房のコストを低減することも可能です。*ランニングコストは加入の電気プランや電気代の変動により変わりますが概ね1ヶ月1000円程となります。

実際に弊社リュッカ仕様の熱交換気システムで熱ロスが少なく年間の冷暖房コストを低減したお話しも聞いております。

詳しくはこちら

★定期的なお手入れが必要。

 

第三種換気

 

  • メリット

★エネルギー消費が少ない: 第三種換気は自然換気を促進するため、電気や機械を使わずに空気の入れ替えができます。そのため、エネルギー消費が少ないのが特徴です。
★空気の質を改善する: 新鮮な外気を取り入れることで、室内の空気の質を改善することができます。特に閉鎖的な空間(トイレ・お風呂など)で効果を発揮します。
★経済的: 第三種換気は、特別な設備や機器を必要とせず、建物の設計や窓や通気口の配置などで実現できるため、比較的経済的です。
これらのメリットから、第三種換気は住宅における換気方式として、広く利用されています。

 

  • デメリット

★冬場は外気と同じ冷たい空気を給気することになるため暖房効率が下がる場合があります。夏も同様に外気の暑い空気を給気する為、冷房の効率が下がる場合があります。
★住宅の気密が低い(隙間が多い)と意図しない色々な隙間から外気が入り込んでしまうため、冷暖房費がかさんでしまいます。

 

家を建てる際には何となくで換気を選ぶのではなく、ライフスタイルや長期的に求める性能を考慮し換気システムの導入を検討されるのがいいですね!

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