サムラホームの家づくり 公開日:2026.08.24 最終更新日:2026.08.25
岐阜で規格住宅は選択肢になる?注文住宅との違いとPITTEの価格から考える


この記事のポイント
規格住宅は「注文住宅の自由度」と「建売住宅の分かりやすい価格」の中間にある選択肢です。間取りやデザインの自由度は制限されますが、規格内の選択による価格差が出にくく、工期も短くできます。ただし公表価格は原材料費の変動などにより改定されることがあるため、最新価格は契約前に必ず確認してください。岐阜でも規格住宅を扱う工務店が増えており、予算や暮らし方によっては注文住宅より満足度の高い選択になり得ます。
- 規格住宅と注文住宅の違いは「決められる範囲」の広さ
- サムラホームの規格住宅「PITTE」は本体価格1,680万円〜(原材料価格変動により改定の可能性あり)
- 工期は注文住宅より約4ヵ月短縮できる
- 向き不向きを分ける判断軸は「土地条件」と「こだわりの置き所」
「注文住宅は憧れるけど、時間もお金もかかりそうで一歩が踏み出せない」——サムラホームの相談会でも、こうした声をよく耳にします。一方で「規格住宅」という言葉を知り、興味を持って調べ始めた方も増えてきました。値段や工期の話だけでなく、性能や保証が注文住宅と比べてどう違うのか分からず、検討の入り口で立ち止まってしまう方も少なくありません。この記事では、岐阜で家づくりを検討する方に向けて、規格住宅と注文住宅の違い、費用の考え方、そしてサムラホームの規格住宅「PITTE」の中身を具体的にお伝えします。
規格住宅とは何か——注文住宅と建売住宅の間にある選択肢
規格住宅とは、間取りや外観のパターンがあらかじめ複数用意されており、そのなかから選んでオプションを加えていく住宅のことです。完全に自由な設計ではありませんが、すでにある土地に建てるだけの建売住宅とも違い、玄関の位置や外壁の色、内装の一部などを自分たちで選べます。
「規格住宅と注文住宅って、結局何が違うんですか?」——これは、家づくり相談の初回で本当によく聞かれる質問です。答えをひとことで言うなら「決められる範囲の広さ」の違いです。注文住宅は間取りから構造、設備まで基本的にすべてを一から相談しながら決めます。規格住宅は、住宅会社があらかじめ厳選した間取り・仕様のなかから選ぶスタイルです。
たとえるなら、注文住宅はオーダースーツ、規格住宅は仕立ての良い既製スーツを体形に合わせて微調整するようなものです。既製スーツだからといって安っぽいわけではなく、選ぶ側の目的がはっきりしていれば十分に満足できる仕上がりになります。実際、規格住宅は住宅会社が実績のあるプランをベースに設計・施工するため、品質のばらつきが出にくいという特徴もあります。
もっとも、規格住宅であればどれも同じというわけではありません。会社によって用意されているプラン数や性能基準、オプションの自由度は大きく異なります。「規格住宅だから安い」という単純な話ではなく、何が標準に含まれているかを見極める必要があります。
もう一つ、混同されがちなのが「建売住宅」との違いです。建売住宅は土地と建物がセットで完成済み、もしくは完成前提で販売されており、購入者が仕様に手を加える余地はほとんどありません。規格住宅はこれから着工する家について、決められた選択肢の中で仕様を選べる点が大きく異なります。つまり、家づくりの自由度は「建売<規格住宅<注文住宅」の順に広がっていくとイメージすると分かりやすいでしょう。
先日の見学会でも、変形地を持つ方から「うちの土地でも規格住宅のプランは建てられますか」という質問をいただきました。答えは「土地の形状次第」です。整形地であれば規格住宅のプランをほぼそのまま活かせますが、旗竿地や高低差のある土地では、配置や採光の関係でプランの一部を調整する必要が出てきます。土地を先に決めてから住宅のタイプを選ぶのではなく、候補の土地が見つかった時点で規格住宅と注文住宅の両方に相談してみるのが、遠回りに見えて実は近道です。
「安いだけ」ではない——規格住宅の価格が分かりやすい理由
規格住宅を検討する方の多くが気にするのは、やはり価格です。ここで、実際のデータを見てみましょう。
出典:住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」をもとに整理
住宅金融支援機構が2025年7月に公表した調査によると、注文住宅(土地を除く建物のみ)の所要資金の全国平均は3,936万円で、前年度から73万円増加しました。住宅ローンを利用する世帯の平均世帯年収は669万円(前年度比+8万円)です。年収の伸び以上に建築費が上がっている実感を持つ方が多いのは、この数字からも裏付けられます。
「平均世帯年収は、2021年度以降増加傾向にあり、2024年度は669万円(前年度+8万円)となった」(住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」より)
一方、サムラホームの規格住宅「PITTE」は、本体価格(税込)が1,680万円〜1,950万円です(原材料価格変動により改定の可能性あり)。もちろん土地代や付帯工事費は別途かかるため単純比較はできませんが、建物本体の価格帯があらかじめ示されている点は、資金計画の第一歩を踏み出しやすくします。規格住宅の見積もりが読みやすいのは、間取りや仕様の選択肢があらかじめ絞られており、玄関位置や屋根形状といった規格内の選択による価格差が出にくい設計になっているためです。迷った末に見積もりが大きく二転三転する、という事態は起こりにくい仕組みだと私は考えています。ただし木材や住宅設備などの原材料価格が変動した場合、掲載価格そのものが予告なく改定されることがあります。契約を検討する段階では、必ず最新の価格を確認してください。
なぜ規格住宅は価格を抑えやすいのでしょうか。理由は主に二つあります。一つは、間取りや仕様の検討にかかる設計者の工数が少なく済むこと。もう一つは、資材や設備をあらかじめまとめて仕入れられるため、一棟あたりの調達コストを下げやすいことです。自由度を制限する代わりに、この二つのコストを圧縮しているというのが規格住宅の値付けの実態に近いと私は捉えています。逆にいえば、規格から外れる要望を積み重ねるほど、規格住宅ならではの価格メリットは薄れていきます。追加したいオプションが多い方は、最初から注文住宅で検討したほうが結果的に納得のいく金額に収まることも珍しくありません。
規格住宅と注文住宅、向いているのはどちらか
「うちは規格住宅と注文住宅、どちらが向いていますか」と聞かれたとき、私は土地の形状と「こだわりたい場所」を最初に確認します。判断の軸を整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | 規格住宅 | 注文住宅 |
|---|---|---|
| 間取りの自由度 | 用意されたプランから選択 | ゼロから設計可能 |
| 価格の見通しやすさ | 初期段階から明確 | 要望次第で変動しやすい |
| 完成までの期間 | 比較的短い | 打ち合わせ回数に応じて長くなりやすい |
| 変形地・狭小地への対応 | プランが合わない場合がある | 土地に合わせて設計できる |
| 向いている人 | 予算と工期を優先したい人 | 間取りや素材に強いこだわりがある人 |
正方形に近い整形地で、家事動線や収納量など「暮らしやすさの基本」を押さえられれば十分という方には、規格住宅は有力な選択肢です。逆に、変形地や高低差のある土地、あるいは「リビング階段は絶対に譲れない」といった強い希望がある方には、注文住宅のほうが結果的に満足度は高くなるでしょう。どちらが優れているという話ではなく、家づくりで何を優先するかという価値観の問題だと私は考えています。
共働きで打ち合わせの時間を確保しづらいご家族からは、規格住宅の「決めることが最初から絞られている」点を評価する声をよくいただきます。逆に、自然素材や北欧テイストの内装にこだわりたい方、あるいは二世帯住宅のように部屋数や動線が複雑になりやすい間取りを希望する方には、完全自由設計の注文住宅のほうが要望を反映しやすいはずです。あなたのご家族は、打ち合わせに時間をかけてでも理想を追求したいタイプでしょうか。それとも、決めることを絞って早く暮らし始めたいタイプでしょうか。この自己診断が、規格住宅と注文住宅を選ぶうえでの出発点になります。
サムラホームの規格住宅「PITTE」——3つのプランの中身
サムラホームでは、完全自由設計の「ジャスタ」「リュッカ」に加えて、規格住宅「PITTE」を展開しています。PITTEには現在、暮らし方に応じた3つのプランがあります。
| プラン名 | 本体価格(税込) | 延床面積 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| EVERY(エブリ) | 1,900万円〜 | 96.89㎡(29.31坪) | 子育て世代向け、家事動線重視、間仕切り可変 |
| FREE!(フリー) | 1,680万円〜 | 72.05㎡(21.80坪) | 吹き抜けリビング、2階ワンフロア設計 |
| rest.(レスト) | 1,950万円〜 | 71.21㎡(21.54坪) | 平屋設計、バリアフリー対応 |
出典:サムラホーム公式サイト「規格住宅PITTE」をもとに整理(2026年8月確認)
※上記価格は原材料の価格変動などにより、予告なく変更となる場合があります。最新価格は公式サイトまたはお問い合わせにてご確認ください。
それぞれのプランには、暮らし方を反映したコンセプトがあります。EVERYは、子どもの成長に合わせて間仕切りを変えられる、家事動線を意識した2階建てプラン。FREE!は、吹き抜けリビングと2階ワンフロア設計で開放感を重視した、共働き世帯やアウトドア好きの家族に向くプラン。rest.は、階段のない平屋設計で、将来的なバリアフリーの暮らしまで見据えた、全年代に対応するプランです。同じ「規格住宅」という枠組みでも、想定するライフステージが異なる点は押さえておきたいところです。
PITTEは、玄関の位置や屋根の形状、外壁材などを選んでいく仕組みですが、ここで選択によって金額が変わらないという点が大きな特徴です。「オプションを選んだら見積もりが跳ね上がった」という失敗は、PITTEでは起きにくい設計になっています。また、EVERYプランは床面積の条件を満たせば長期優良住宅の認定に対応できるため、「規格住宅=性能が控えめ」という思い込みは当てはまりません。保証面でも、瑕疵保証10年、長期保証は最大60年まで延長可能、地盤保証20年と、注文住宅と同等の体制が整っています。
契約から完成まで——規格住宅は本当に早いのか
「新設住宅着工戸数は減っているのに、なぜ規格住宅への関心は高まっているのか」と感じる方もいるかもしれません。実はこの2つは、むしろつながった現象です。
出典:国土交通省「建築着工統計調査報告(令和7年計)」をもとに整理
国土交通省の調査によると、2025年(令和7年)の持家(注文住宅)の着工戸数は20万1,285戸で、前年比7.7%減少し、4年連続の減少となりました。この背景には、建築費の上昇に加えて、打ち合わせの長期化や着工までの手続きの負担が家づくりのハードルになっている実情があると考えられます。規格住宅は、この「決めることの多さ」と「時間のかかりすぎ」に対する現実的な答えのひとつと言えます。
サムラホームのPITTEでは、家づくりの流れを次の5ステップに整理しています。
- 玄関位置を選ぶ(位置による金額変動なし)
- 屋根形状を選ぶ(形状による金額変動なし)
- 外壁材など外観オプションを選ぶ
- カスタムオプションを選ぶ
- 付帯工事・土地費用を確定する
この流れによって、完成までの期間は注文住宅と比べて約4ヵ月短縮できるとされています。土地探しから始める方にとって、建物側の決め事が早く片づくのは、資金計画やローン審査のスケジュールを立てやすくするという実務的なメリットにもつながります。転勤や子どもの進学のタイミングに合わせて「いつまでに入居したい」という期限がある家族にとって、この期間の見通しやすさは価格以上に決め手になることもあります。
規格住宅で後悔しないために、契約前に確認したいこと
規格住宅は分かりやすい仕組みである一方、契約後に「思っていたのと違った」とならないよう、事前に確認しておきたい点がいくつかあります。
まず、土地の形状とプランの相性です。規格住宅のプランは整形地を前提に設計されていることが多いため、変形地や高低差のある土地では希望のプランがそのまま建てられない場合があります。次に、性能基準がどこまで標準に含まれているかです。「建築基準法と省エネ基準を満たしている」という説明だけでは、実際の断熱性能や耐震等級までは分かりません。具体的な数値や等級を確認してください。
もう一つ見落とされがちなのが、施工会社そのものの信頼性です。規格住宅は仕組みが標準化されている分、会社選びを軽視してしまいがちですが、建築士事務所としての登録の有無や、竣工後の点検・空き家管理まで自社で対応できる体制があるかどうかは、注文住宅を選ぶときと同じ基準で確認しておくべきです。値段の分かりやすさに安心して、施工実績や資格の確認を省略してしまうのは、規格住宅選びで陥りやすい落とし穴だと感じています。
あなたの家族にとって、間取りの自由度と価格の分かりやすさ、どちらの優先順位が高いでしょうか。この問いへの答えが、規格住宅と注文住宅のどちらを選ぶべきかを決める、いちばんの手がかりになります。保証やアフターサービスの範囲も、注文住宅と同水準かどうかを見積もりの段階で必ず確認しておきたいところです。
TEL:0581-36-2453(受付時間 8:00〜17:00)
サムラホームでは、規格住宅PITTEと完全自由設計の注文住宅(ジャスタ・リュッカ)の両方を扱っているため、「まずは規格住宅で予算感をつかみたい」「途中で注文住宅に近い形にしたい」といった相談にも対応しています。1991年の創業以来、岐阜市・山県市・関市・揖斐郡大野町エリアで施工からアフター管理まで一貫して手がけてきた実績をもとに、それぞれの家族に合った選択肢を一緒に整理していきます。
よくある質問(FAQ)
規格住宅は注文住宅より必ず安くなりますか
建物本体の価格帯は規格住宅のほうが抑えやすい傾向にありますが、土地代や付帯工事費、オプションの選び方によって総額は変わります。PITTEの本体価格は1,680万円〜1,950万円ですが、原材料価格の変動により予告なく改定される場合があるため、契約前に最新の見積もりを必ず確認してください。
規格住宅PITTEでは間取りを自由に変更できますか
基本の間取りは各プランで固定されていますが、玄関位置の変更や一部間仕切りの追加オプションで、暮らし方に合わせた調整は可能です。完全に自由な設計を希望する場合は、注文住宅の「ジャスタ」「リュッカ」もあわせて検討することをおすすめします。
規格住宅は性能や品質が注文住宅より劣るのですか
そうとは限りません。PITTEのEVERYプランは床面積の条件を満たせば長期優良住宅の認定に対応でき、瑕疵保証10年・長期保証最大60年・地盤保証20年という体制も、注文住宅と同等です。標準仕様に何が含まれているかを確認することが、性能を見極めるポイントになります。
規格住宅と注文住宅、どちらを選ぶべきか迷っています
整形地で、家事動線や収納など基本的な暮らしやすさを重視するなら規格住宅、変形地や特定の間取りへの強いこだわりがあるなら注文住宅が向いています。私は、まず双方の見積もりを取って総額と工期を比較することをおすすめします。
規格住宅は完成までどのくらいの期間がかかりますか
プランと仕様があらかじめ決まっている分、打ち合わせにかかる時間を短縮できます。サムラホームのPITTEでは、注文住宅と比べて約4ヵ月の短縮が見込めます。ただし土地探しや住宅ローンの審査期間は別途必要になるため、全体のスケジュールは早めに相談してください。
土地がまだ決まっていなくても規格住宅で相談できますか
はい、対応できます。サムラホームでは土地購入前の相談を推奨しており、建物の資金計画と土地探しをセットで進める提案を行っています。プランと土地の相性を早い段階で確認できるため、契約後に「土地に合わなかった」という事態を避けやすくなります。
規格住宅でも住宅ローンの補助制度は使えますか
長期優良住宅の認定を受けられるプランであれば、住宅ローン控除の優遇や各種補助制度の対象になる場合があります。適用条件は制度ごとに異なり、年度によって内容が変更されることもあるため、契約前に最新の制度内容を確認してください。
規格住宅を実際に見学することはできますか
サムラホームでは見学会・イベントを随時開催しており、PITTEの完成物件や施工事例を実際に見ながら相談できます。図面や価格表だけでは分かりにくい天井高や収納の使い勝手は、現地で確認するのが一番確実です。予約状況や開催日程はお電話でお問い合わせください。
まとめ:規格住宅は「決めることを絞りたい人」への現実的な選択肢
規格住宅は、注文住宅の自由度をすべて手放す代わりに、価格の分かりやすさと工期の短さを手に入れる選択肢です。岐阜でも建築費の上昇や着工戸数の減少が続くなかで、予算と時間のバランスを取りたい家族にとって、現実的な答えになり得ます。サムラホームのPITTEのように、性能や保証の水準を落とさずに規格化している商品であれば、「安いから我慢する家」ではなく「必要な部分に絞って選んだ家」として納得感を持てるはずです。
大切なのは、規格住宅と注文住宅のどちらか一方に最初から決め打ちしないことです。同じ工務店であれば、両方のプランを比較しながら相談できるケースも多く、土地の条件や暮らし方が見えてくるにつれて選ぶべき方向がはっきりしてきます。まずは規格住宅と注文住宅、両方の見積もりと工期を並べて比較するところから始めてみてください。
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