サムラホームの家づくり 公開日:2026.08.17 最終更新日:2026.08.17
岐阜で二世帯住宅を建てる費用はいくらか|タイプ別の目安と使える補助制度

最終更新日:2026年8月15日
著者:株式会社佐村建設(サムラホーム)
岐阜県山県市を拠点に1991年創業。注文住宅・規格住宅の設計・施工・アフター管理まで自社一貫対応。岐阜市・山県市・関市・揖斐郡大野町エリアで家づくりを続けています。
二世帯住宅は、同じ延床面積でも、どこまで生活空間や設備を分けるかで費用の内訳が変わります。土地を取得するか、実家を建て替えるかでも、最初に確認すべき費用は異なります。この記事では、岐阜で二世帯住宅を建てる場合の費用の考え方、タイプ別の違い、住宅取得支援制度、見積もりを比較するときに見落としやすい視点を整理します。
この記事のポイント
二世帯住宅の費用は、完全同居型・部分共用型・完全分離型のどのタイプを選ぶかで大きく変わります。土地を新たに取得するか、実家の建て替えかによっても、予算に含める項目は異なります。岐阜市・山県市には住宅取得支援制度があり、条件を満たす場合は活用を検討できます。
- タイプ別の費用感は、完全同居型が最も抑えやすく、水回りを2系統持つ完全分離型が最も高くなりやすい
- 住宅金融支援機構の調査では、注文住宅の所要資金全国平均は3,936万円、土地付注文住宅は5,007万円(二世帯住宅限定の数値ではない)
- 土地を新たに取得する場合は土地代を、建て替えの場合は解体・仮住まい・引っ越しなどを、資金計画に含めて確認する
- 岐阜市の新築住宅取得助成、山県市の住宅等取得祝金など、自治体ごとの制度は対象区域・要件・申請時期を確認する
「二世帯住宅は高い」の中身は、タイプによって驚くほど違う
二世帯住宅の費用を考える際は、玄関・キッチン・浴室をどこまで2つ設けるかが大きな判断軸です。すべてを共用する完全同居型と、すべてを分ける完全分離型では、同じ延床面積でも必要な設備や工事の内容が異なります。二世帯住宅というだけで一律に費用が決まるわけではなく、希望する暮らし方を先に整理してから見積もりを比べる順番が大切です。
私は、費用相談を受けるとき、金額の話より先に「どこまで一緒に暮らしたいか」を家族で話し合ってもらうようにしています。プライバシーを優先する場面と、共用してよい場面を分けておかないと、コストだけで判断してしまい、住み始めてから後悔することがあるからです。予算と暮らし方の両方を軸に、必要な仕様を決めていく進め方が遠回りに見えて一番早いというのが、私の実感です。
二世帯住宅では、延床面積だけでなく、設備の数や配置も見積額に影響します。玄関・キッチン・浴室・トイレを世帯ごとに設ける場合は、設備費や配管・電気工事の内容が一つずつ積み上がっていきます。二世帯住宅の予算組みは、家族の希望というピースを足すたびに絵柄が広がっていくパズルのようなもので、ピースが増えるほど全体の金額も大きくなります。面積だけで概算を判断せず、希望する設備を見積書に反映してもらうことが大切です。
TEL:0581-36-2453(受付時間 8:00〜17:00)タイプ選びの段階からのご相談も受け付けています。
見積もりを見て驚く人が絶えない理由——現場でよく聞く声
「実家を建て替えるだけだから、そこまで高くならないと思っていた」という声を聞くことがあります。実際には、既存建物の解体費用や仮住まいの家賃、引っ越しを2回する費用まで含めると、想定より総額が膨らむケースは少なくありません。土地の取得費を含めないからといって、総額が必ず低くなるわけではないところが見落とされやすい点です。
水回りを共用するか分けるかは、生活時間やプライバシーに関わる判断です。親世帯は「同じお風呂でいい」と言い、子世帯は「生活時間が違うから分けたい」と考える——どちらも間違いではなく、優先順位の違いがそのまま金額差になって表れます。設備を追加・変更する場合は、その都度、金額と工期への影響を担当者と一緒に確かめておくと安心です。
「最初のプランより300万円上がった」と戸惑う方もいます。話を聞くと、当初は完全同居型で考えていたそうです。打ち合わせを重ねるうちに「やっぱり洗面台は分けたい」「収納はそれぞれ欲しい」と要望が積み重なります。気づけば部分共用型に近い仕様になっていた、というケースが目立ちます。要望が増えること自体は自然なことですが、変更のたびに金額への影響を確認しながら進めると、最終段階での驚きを減らせます。

完全同居・部分共用・完全分離——タイプ別の違いを整理する
二世帯住宅は大きく「完全同居型」「部分共用型」「完全分離型」の3タイプに分けて考えられます。共用・分離する設備の選び方で、必要な工事や見積もりの内訳が変わります。以下は、金額を固定するためではなく、家族で確認したい設計上の違いを整理したものです。
| タイプ | 特徴 | 費用感の目安 |
|---|---|---|
| 完全同居型 | 玄関・キッチン・浴室をすべて共用。寝室のみ分ける | 3タイプの中で最も抑えやすい |
| 部分共用型 | 玄関のみ共用、水回りは世帯ごとに分けるなど組み合わせ自由 | 分離する設備の内容に応じて見積もりを確認 |
| 完全分離型 | 玄関・水回り・生活空間をすべて分離。上下や左右で分ける形が中心 | 3タイプの中で最も高くなりやすい |
※設備・面積・土地条件・仕様により費用は変わります。個別の見積もりで確認してください。
この費用差は、坪単価という一つの数字だけでは説明しきれません。同じ延床面積の建物でも、キッチンが1台か2台か、浴室が1つか2つかで、設備費・配管工事費・電気工事費がまとめて変わってくるからです。タイプを選ぶという行為は、実質的には「設備をいくつ持つか」を選ぶ行為だと捉えると、金額差の理由が理解しやすくなります。
タイプ別の相場だけでなく、二世帯住宅に限らない注文住宅全体の資金感覚も押さえておくと判断材料が増えます。住宅金融支援機構の調査では、次のような数値が公表されています。
「所要資金」とは、住宅の建設費・購入費に加え、土地取得費や諸費用まで含めた、住宅取得にかかった費用の総額を指す。
住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」によると、フラット35利用者の所要資金の全国平均は注文住宅が3,936万円です。土地付注文住宅では5,007万円でした。ただし、二世帯住宅や岐阜県に限定した数値ではありません。この差が示しているのは、土地を新たに取得する場合と実家の敷地を使う場合とで、負担の重さがまったく違ってくるということです。二世帯住宅を検討する際も、まず「土地をどうするか」を最初に決めておくと、その後の費用感がイメージしやすくなります。
出典:住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」をもとに整理

建て替えか、新たに土地を買うか——予算配分がまるで変わる
土地をすでに持っている状態での建て替えと、新たに土地を取得する場合とでは、予算の内訳が変わります。建て替えでは解体・仮住まい・引っ越しを、土地を取得する場合は土地代・仲介料・造成や地盤改良の可能性を、それぞれ資金計画に含める必要があります。割合や金額を一律の目安として扱わず、候補地と建物計画に基づく見積もりを比べる視点が欠かせません。
諸費用には、登記費用、ローン手数料、火災保険、引っ越し費用などが含まれます。土地の有無、ローン商品、保険や登記の内容で金額が変わるため、本体工事費とは分けて見積もりの内訳を見るようにしましょう。
二世帯住宅ならではのローンの組み方も選択肢に入れる
二世帯住宅では、親子リレーローンや収入合算を扱う金融機関もあります。利用の可否や借入条件は、年齢、収入、返済計画、登記の方法などで異なるため、一般的な注文住宅と同じ条件で語れるものではありません。金融機関ごとに扱いが違う分、比較する手間は惜しまない方がいいと私は考えています。
「親のローンをどう組むかで、きょうだい間の話し合いが難航している」という相談を受けたことがあります。親子リレーローンは、親世帯と子世帯が返済を引き継ぎながら1本のローンを組む仕組みで、収入合算は両世帯の収入を合わせて借入可能額を計算する仕組みです。どちらも金融機関によって条件が異なるため、金額の話をする前に、まずは複数の金融機関に相談して条件を比較する段階を踏んでほしいところです。
建物の登記方法は、住宅ローンや税制、将来の売却・相続の手続きに関わります。区分登記を含め、どの方法が適するかは建物の計画や所有関係で変わるため、費用面だけで決めるのは避けたいところです。金融機関、税理士、司法書士など、それぞれの専門家に個別に相談しながら決めるのが安全です。
岐阜市・山県市で使える補助制度
岐阜市には「まちなか居住支援事業(岐阜市中心市街地新築住宅取得助成事業)」があります。対象区域内で自ら居住する新築住宅を取得し、住宅ローンを利用する2人以上の世帯などが対象です。令和8年度は住宅ローン借入額の10%以内で、市内転居は上限20万円/戸、市外からの転入者を含む世帯は上限50万円/戸です。子育て世帯には子の人数に応じ20万〜40万円/戸が加算されます。性能・面積・申請時期などの要件もあり、詳細は公式案内に明記されています。
出典:岐阜市公式ホームページ「まちなか居住支援事業」をもとに整理
山県市には「住宅等取得祝金事業」という独自の制度があります。市内居住者が市内建設業者の施工で新築・増築する場合は10万円、市外から転入して市内で新築・取得する場合は15万円です。3世代以上の同居・近居であれば20万円が支給されます。課税床面積50平方メートル以上などの要件があり、詳細は窓口で案内されています。
出典:山県市公式ホームページ「住宅等取得祝金事業」をもとに整理
関市・揖斐郡大野町にも独自の住宅支援制度がある可能性はありますが、今回の調査では一次資料を特定できませんでした。対応エリア内でも制度は自治体ごとに異なるため、二世帯住宅を検討する段階で、市区町村の窓口に直接確認しておくと安心です。
制度の金額や対象要件は年度や予算の状況で変わることがあります。利用できるかどうかは、契約・着工・居住開始の時期、住宅の仕様、世帯要件などによって決まります。資金計画に組み込む前の段階で窓口に当たっておくと、後になって「対象外だった」と慌てずに済みます。
費用を抑えるためにできること、削ってはいけないところ
費用を抑える方法は、設備のグレードだけでなく、共用・分離する空間の組み合わせでも変わります。たとえば、洗面や脱衣スペースのみ分けて浴室を共用にする案もあります。暮らし方に合うかを確認したうえで、複数の案の見積もりを比べてください。
一方で、断熱・気密性能や構造の安全性は削るべきところではありません。二世帯住宅は延床面積が大きくなりやすく、光熱費や将来のメンテナンス費用への影響も長期的に効いてきます。目先の建築費だけで判断せず、住み続けたときのランニングコストまで含めて検討する視点を持ってほしいところです。あなたの家族なら、どこを共用にして、どこにお金をかけたいと考えますか。
外壁や屋根の形状をシンプルにすることも、費用を抑える手段としてよく紹介されます。凹凸の多いデザインは見た目の個性は出やすい反面、施工の手間と材料のロスが増え、費用に跳ね返りやすいという特徴があります。二世帯住宅は建物自体が大きくなる分、形状によるコスト差も金額として表れやすくなります。デザイン性と費用のバランスをどこで取るか、早い段階で担当者とすり合わせておくと安心です。

サムラホームが二世帯住宅のコストとどう向き合っているか
サムラホーム(株式会社佐村建設)は、岐阜県山県市を拠点に1991年創業以来、注文住宅「ジャスタ」「リュッカ」・規格住宅「PITTE」を展開しています。対応エリアは岐阜市・山県市・関市・揖斐郡大野町です。二世帯住宅の施工実績もあり、吹き抜けとオープンキッチンの家や家事楽の家など、世帯間の距離感を意識した間取りの事例を公開しています。
二世帯住宅の打ち合わせでは、最初から間取りの話をするのではありません。まず「どこまで一緒に暮らしたいか」「予算の上限はどこまでか」を家族全員ですり合わせる時間を大切にしています。地元工務店として、岐阜市・山県市・関市・揖斐郡大野町の土地事情や、利用できる可能性のある補助制度についても、初回の相談時点でお伝えできる情報があります。詳しい間取りの考え方は二世帯住宅の間取りと距離感の記事でも紹介しています。
創業から地域で家づくりを続けてきた立場から言うと、二世帯住宅の費用相談で一番大切なのは、最初の見積もり金額そのものより、その金額に納得できるかどうかです。安さだけを追いかけて仕様を削りすぎると、後から追加費用がかさむこともあれば、逆に必要以上のグレードを選んで予算を圧迫することもあります。家族の暮らし方に合った金額かどうかを、一緒に確認しながら進めたいと考えています。
TEL:0581-36-2453(受付時間 8:00〜17:00)二世帯住宅の費用感や間取りについて、電話でも相談を受け付けています。
見積書を比較するときに見落としやすい視点
複数の会社から見積もりを取ったとき、本体工事費の金額だけで比較すると判断を誤りやすくなります。付帯工事費や諸費用がどこまで含まれているか、会社によって計上の仕方が違うためです。同じ「総額○○万円」という表示でも、中身が違えば単純比較はできません。
水回りの数、玄関の数、断熱仕様のグレードなど、タイプ別費用感で挙げた要素が見積もりにどう反映されているかを確認する視点も欠かせません。金額の大小だけでなく、「なぜこの金額になるのか」を担当者に説明してもらい、納得できるかどうかを判断材料にすると安心です。岐阜県内の注文住宅で使える補助金制度と合わせて確認すると、見積もりに補助金分が反映されているかどうかも判断しやすくなります。
見落とされやすいのが、引き渡し後のアフター対応の範囲です。二世帯住宅は世帯数が増える分、設備トラブルが起きる箇所も単純計算で増えます。定期点検の頻度、保証期間、修繕対応の窓口が1本化されているかどうかは、建築費とは別の軸で確認しておきたいポイントです。金額の安さだけで会社を決めると、住み始めてからの対応で差を実感することがあります。
見積もりの提示タイミングにも会社ごとの違いがあります。初回相談の段階でおおまかな概算を出す会社もあれば、プランがある程度固まってから詳細見積もりを出す会社もあります。どちらが良い悪いということではありませんが、比較検討したい段階なら、早い時期に概算を出してもらえる会社を含めておくと、選択肢を絞り込みやすくなります。
よくある質問(FAQ)
二世帯住宅の費用は一般的な注文住宅よりどれくらい高くなりますか?
タイプによって差が大きく、完全同居型であれば一般的な注文住宅に近い金額に収まることもあります。玄関・水回りを2系統持つ完全分離型になるほど、設備投資が増えて金額差が広がる傾向があります。
実家を建て替える場合と、新たに土地を買う場合ではどちらが安いですか?
土地代がかからない分、建て替えの方が総額を抑えやすい傾向はあります。ただし解体費用や仮住まいの家賃、引っ越しを2回する費用がかかるため、想定より総額が膨らむケースもあります。
岐阜市や山県市の補助制度は二世帯住宅でも使えますか?
要件を満たせば利用できる可能性があります。山県市の住宅等取得祝金事業は3世代以上の同居・近居であれば20万円が支給されます。岐阜市のまちなか居住支援事業は延床面積75平方メートル以上などの条件があり、詳細は各窓口で確認してください。
水回りを2つにするかどうかで、どれくらい費用が変わりますか?
キッチン・浴室・トイレを世帯ごとに設置する場合は、設備費や配管工事の内容が増えます。金額は設備の仕様、延床面積、配管計画などで変わるため、共用する案と分ける案の見積もりを比べてください。洗面や脱衣スペースのみ分けるなど、部分的な共用も選択肢になります。
見積もりを比較するとき、何を確認すればいいですか?
本体工事費だけでなく、付帯工事費・諸費用がどこまで含まれているかを確認する視点が欠かせません。同じ総額表示でも会社によって計上範囲が異なるため、内訳の説明を受けたうえで比較する姿勢が大切です。
二世帯住宅のローンは親子で組んだ方がいいのでしょうか?
必須ではありませんが、親子リレーローンや収入合算を使うと借入可能額の幅が広がる場合があります。条件は金融機関によって異なるため、複数の金融機関で比較したうえで、区分登記による住宅ローン控除の使い方も含めて専門家に相談してから決めるのが安全です。
まとめ:二世帯住宅の費用は「タイプ選び」から逆算する
二世帯住宅の費用は、完全同居・部分共用・完全分離のどのタイプを選ぶかで変わり、土地の有無によっても確認すべき費用項目が異なります。岐阜市・山県市の住宅取得支援制度は、対象区域や世帯・住宅の要件を満たす場合に検討できます。
金額だけで判断するのではなく、「どこまで一緒に暮らしたいか」を家族で先にすり合わせておくと、見積もりを見たときに納得感を持って比較できます。私たちは、地元工務店として、岐阜市・山県市・関市・揖斐郡大野町の土地事情を踏まえた費用感をお伝えできると考えています。
タイプ選び、土地の有無、ローンの組み方、使える補助制度——検討すべき項目は多く感じるかもしれません。それでも一つずつ順番に整理していけば、家族に合った予算の形は見えてきます。まずは気になる項目から、少しずつ確認を進めてみてはいかがでしょうか。
TEL:0581-36-2453(受付時間 8:00〜17:00)二世帯住宅の費用・間取りのご相談はお気軽にどうぞ。
お気軽にお問い合わせください