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サムラホームの家づくり 日記 公開日:2026.07.27 最終更新日:2026.07.31

岐阜の注文住宅、断熱性能はどこまで必要?UA値と等級の基準を6地域の数字で解説

最終更新日:2026年7月25日

著者:株式会社佐村建設(サムラホーム)

岐阜県山県市を拠点に1991年創業。注文住宅・規格住宅の設計・施工・アフター管理まで自社一貫対応。岐阜市・山県市・関市・揖斐郡大野町エリアで家づくりを続けています。

岐阜で注文住宅を検討していると、「断熱等級はどこまで必要ですか」という質問に行き着く方が少なくありません。断熱性能は目に見えないぶん、パンフレットの数字だけでは判断しづらいポイントです。この記事では、岐阜市・山県市・関市を含む「6地域」の基準をもとに、注文住宅の断熱等級・UA値の考え方を整理します。

この記事のポイント

岐阜市・山県市・関市は省エネ地域区分の「6地域」に属し、断熱等級6(UA値0.46以下)を一つの目安にしつつ、暮らし方や予算に応じて等級5〜7の中から現実的な選択をするのが失敗しない考え方です。等級の数字だけを追いかけると、同じ等級でもUA値の幅が意外と広いことや、気密性能とのバランスを見落としがちです。

  • UA値は数値が小さいほど断熱性能が高く、6地域では等級4=0.87、等級5=0.60、等級6=0.46、等級7=0.26が基準
  • 断熱性能だけでなく気密性能(C値)もセットで確認しないと、体感の快適さにはつながりにくい
  • 等級を上げるほど初期費用は増えるため、費用対効果を暮らし方に照らして判断する視点が必要
  • サムラホームの住宅性能ページにはUA値0.55〜0.46・対策等級6の掲載がある(商品・間取りごとの仕様は要確認)

「断熱等級は高いほど正解」ではない——岐阜の注文住宅でまず知ってほしいこと

結論から言うと、断熱等級は高ければ高いほど良いとは限りません。大切なのは、自分たちの暮らし方と予算に見合った等級を選ぶことです。打ち合わせの終盤になると「断熱等級は6と7、どちらがいいんですか」と聞かれることがあります。数字が並ぶと迷うのは当然ですが、等級の高さだけで即決するのは早計です。

まず言葉を整理します。断熱等級(断熱等性能等級)は、住宅の断熱性能を1〜7の数字で示す国の基準です。その等級を決めるもとになる数値が「UA値」(外皮平均熱貫流率という、家全体からどれだけ熱が逃げやすいかを示す数値)で、数字が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高いことを意味します。厚着を1枚ずつ重ねるように性能を積み増していくイメージに近いのですが、重ね着しすぎて動きにくくなるように、性能を上げるほど必ず快適になるわけでも、費用対効果が上がり続けるわけでもありません。

私は、等級7を目指すことがすべての家庭にとっての正解だとは考えていません。予算には限りがあり、断熱以外にも間取りや設備、土地にかけたいお金があるはずです。まずは自分たちの地域の基準を知ったうえで、どこまでの性能を目指すかを考えるところから始めるのが現実的です。

岐阜市・山県市・関市は「6地域」——数字で見る基準

結論として、岐阜で注文住宅を建てるエリアのうち岐阜市・山県市・関市は、国が定める省エネ地域区分の「6地域」に分類されます。同じ岐阜県内でも、美濃市や富加町など「5地域」に分類される自治体があり、市町村単位・地域単位で基準が異なる点には注意が必要です。あなたの家がどの地域区分に入るか、意識したことはあるでしょうか。

6地域における断熱等級とUA値の基準は、次の表の通りです。

断熱等級 UA値基準(6地域) 位置づけ
等級4 0.87以下 現行の省エネ基準(新築の最低ライン)
等級5 0.60以下 ZEH水準
等級6 0.46以下 国の設計ガイドではHEAT20 G2との関係を「概ね等級6」と整理
等級7 0.26以下 国の設計ガイドではHEAT20 G3との関係を「概ね等級7」と整理(現行制度の最高等級)

出典:国土交通省編集協力の断熱住宅設計ガイドをもとに整理

この数字が意味するのは、岐阜で「等級6」と案内された家は、全国一律ではなく6地域という気候条件を踏まえた基準をクリアしているということです。等級4は2025年4月から新築住宅に義務化された最低ラインにすぎず、これから建てるなら等級5以上を検討の出発点にする、という考え方が現実的だと私は考えています。

出典:国土交通省の地域区分に関する資料をもとに整理

断熱と気密はセットで考える——C値が語られない家に注意

断熱性能の話をするとき、気密性能(C値)まで一緒に確認しないと片手落ちになります。C値は家にどれだけ隙間があるかを示す数値で、こちらも数字が小さいほど気密性が高いことを表します。どれだけ高性能な断熱材を使っても、隙間だらけでは冷暖房の効きにムラが出ます。

6地域では、等級6のUA値基準は0.46以下です。そのため、等級だけでは、提案された住まいのUA値が基準ぎりぎりなのか、さらに小さい値を目指す設計なのかまでは分かりません。UA値は設計条件から算出する値なので、間取り・窓・断熱仕様を前提にした計算書で確認しましょう。C値は測定値として示せるため、測定の有無や結果の扱いを個別に確認することが大切です。

気密測定を全棟で実施しているか、その結果を施主に開示しているかは、断熱性能そのものと同じくらい確認しておきたいポイントです。「断熱材は入っていますが、気密測定はしていません」という説明を受けたら、私ならその場で気密測定の実施可否を聞き返します。

断熱等級を上げるほど「正解」に近づくわけではない理由

断熱性能を上げるために必要な仕様や費用は、間取り・窓の大きさ・日射の取り入れ方・設備によって変わります。等級4から5、5から6、6から7のどの段階で費用対効果を感じるかも一律ではありません。等級だけで決めず、同じ間取りを前提にした見積もりと一次エネルギー消費量の計算結果を並べて比べることが大切です。

かといって「等級5で十分」と一律に言い切ることもできません。在宅ワークが多く日中も冷暖房を使う家庭と、共働きで日中は家を空ける家庭とでは、求める室温や光熱費の考え方が変わります。小さな子どもや高齢の家族がいて、家の中の温度差を小さくしたい場合は、等級6以上も候補に入れ、暖冷房・換気・日射遮蔽を含めた設計を相談してください。

断熱等級をどこまで上げるかは、正解が一つに決まる問題ではなく、暮らし方・家族構成・予算配分から逆算して決めるものだと考えています。等級の数字を先に決めてから予算を合わせるのではなく、暮らしの優先順位を先に決めてから、必要な等級を絞り込む順番にしてください。

サムラホームの断熱仕様——ジャスタ・リュッカ・PITTEで何が違うか

サムラホームの住宅性能ページには、UA値0.55〜0.46、C値0.5〜0.2、対策等級6という掲載があります。同ページでは、吹き付け断熱とトリプルガラス窓を採用していることも案内されています。これらの数値や仕様がどの商品・間取りに適用されるかは、打ち合わせ時に仕様書と計算書で確認してください。

注文住宅「リュッカ」は、長期優良住宅対応・制振ダンパー・耐震等級3に加え、トリプルガラスと樹脂サッシ、第一種熱交換型24時間換気システムを備え、省エネ等級4・ZEH対応可という表記があります。もう一つの注文住宅「ジャスタ」も長期優良住宅対応・省エネ等級4・ZEH対応可で、高性能サッシによって冷暖房効率を高める設計です。規格住宅「PITTE」については、公式サイト上に断熱性能の具体的な記載が見当たりませんでした。

住宅性能ページの「対策等級6」という表記と、商品ラインナップページの「省エネ等級4・ZEH対応可」という表記は、書かれている粒度が異なります。標準仕様と、UA値0.46に近づける上位オプションとの関係については、この記事だけでは断定できない部分があるため、実際の打ち合わせで仕様書ベースの確認をしておくと安心です。

TEL:0581-36-2453(受付時間 8:00〜17:00)断熱仕様や商品ラインごとの違いは、電話でも相談を受け付けています。

断熱性能を工務店選びでどう確認するか——見学会や図面で見たい3つのこと

結論として、カタログのUA値だけを比べるのではなく、根拠の説明力・気密測定の有無・窓とサッシの仕様という3つの視点で工務店を比較すると、性能表示の見え方に惑わされにくくなります。

一つ目は、提示されたUA値がどの間取り・どの仕様条件で計算された数値かという根拠です。同じ会社でも、モデルハウスの数値と実際に建てる家の数値が違うことがあります。二つ目は、前の章で触れた気密測定の実施状況です。竣工後の実測値を開示できるかどうかは、施工品質を確認する材料の一つになります。三つ目は、窓とサッシの仕様です。窓は外気の影響を受けやすい部位なので、樹脂サッシかアルミ樹脂複合サッシか、ガラスは何層かという具体的な仕様まで確認する価値があります。

完成見学会やモデルハウスに足を運ぶ機会があれば、真冬や真夏に窓際に立ってみると、数値だけでは伝わらない体感がつかめます。UA値がどれだけ良くても、実際に立ってみないと分からない快適さがあるからです。

よくある質問(FAQ)

断熱等級とUA値は同じものですか?

同じものではありません。UA値は家全体からどれだけ熱が逃げやすいかを示す実数値で、その数値の範囲によって断熱等級1〜7が決まります。UA値が基準の数値以下であれば、その等級をクリアしていることになります。

岐阜市はどの省エネ地域区分に入りますか?

岐阜市・山県市・関市は「6地域」に区分されます。同じ岐阜県内でも美濃市や富加町など標高の高いエリアは「5地域」に分類されることがあるため、建築地の市区町村単位で確認しておくと安心です。

断熱等級6と7、岐阜で選ぶならどちらがいいですか?

一律の正解はありません。6地域では、等級6のUA値基準は0.46以下、等級7は0.26以下です。どちらを選ぶかは、間取り・日射・暖冷房計画・予算で変わります。同じ間取りを前提にした見積もりと性能計算を比べ、日中の在宅時間や家族構成から選ぶ視点が大切です。

断熱性能を上げると光熱費はどれくらい下がりますか?

削減額は断熱仕様・設備・使用条件によって変わるため、この記事内で一律の金額を示すことはできません。等級ごとの光熱費シミュレーションは工務店ごとに条件が異なるため、打ち合わせの際に自分たちの家の条件で試算してもらうのが確実です。

気密性能(C値)も一緒に確認すべきですか?

確認しておくと安心です。断熱性能が高くても隙間が多い家では、冷暖房の効きにムラが出やすくなります。気密測定を全棟で実施しているか、実測値を開示できるかを工務店に確認する価値があります。

断熱材の種類によって効果は変わりますか?

断熱材の種類によって、熱の伝わりにくさ・調湿性・施工方法は異なります。吹き付け断熱、繊維系断熱材、自然素材系の断熱材など選択肢は複数あり、同じUA値を目指す場合でも施工のしやすさや厚みの取り方が変わるため、仕様書レベルで確認してください。

まとめ:断熱は「等級」より「暮らしにどう効くか」で選ぶ

岐阜市・山県市・関市は省エネ地域区分「6地域」に属し、断熱等級はこの区分を土台にした基準で決まります。等級4=UA値0.87、等級5=0.60、等級6=0.46、等級7=0.26という数字を知っておくと、工務店から提示される性能表示の意味が読み取りやすくなります。

大切なのは、等級の高さそのものをゴールにしないことです。気密性能とのバランス、費用対効果、家族構成や暮らし方まで踏まえて、自分たちにとって過不足のない性能を選ぶ。その視点を持てるかどうかが、断熱で後悔しないかどうかの分かれ目になると考えています。

TEL:0581-36-2453(受付時間 8:00〜17:00)岐阜市・山県市・関市の注文住宅で、断熱等級やUA値の考え方を相談したいときはお電話ください。

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