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サムラホームの家づくり 日記 公開日:2026.07.15 最終更新日:2026.07.31

岐阜の注文住宅、収納で後悔しないために|「量」より「配置」で決まる収納計画

最終更新日:2026年7月8日

著者:株式会社佐村建設(サムラホーム)

岐阜県山県市を拠点に1991年創業。注文住宅・規格住宅の設計・施工・アフター管理まで自社一貫対応。岐阜市・山県市・関市・揖斐郡大野町エリアで35年以上の施工実績。

「収納は多めに作ったはずなのに、1年経ったらもうパンパンで」——お引き渡しから半年〜1年後の点検で、こう打ち明けられることが少なくありません。図面の上ではたっぷりあったはずの収納が、暮らし始めると足りなくなる。よくある話ですが、防ぎようがない話でもありません。

この記事のポイント

収納で後悔しないためのポイントは、量を増やすことではなく「配置」を見直すことです。家づくりの相談現場でよく聞かれるのが、図面の上ではたっぷりあったはずの収納が、暮らし始めると使いにくい場所にあるだけで足りなく感じてしまう、という声です。この記事では、部屋別のチェックリストと、岐阜の気候もふまえた実践的な考え方を、公的な指針とあわせて紹介します。収納は「足す」のではなく「配置を変える」だけで、驚くほど使いやすくなります。忙しい毎日の中でも、要点だけ先に押さえておきたい方は、まずこのポイントだけ読んでみてください。

  • 玄関・キッチン・寝室・リビングなど、家族が毎日通る場所ほど収納不足を感じやすい傾向がある
  • 収納計画の基本は「使う場所の近くに、使う分だけ」。総量より置き場所のほうが重要になる
  • 湿気対策・生活動線・将来の変化という3つの視点で見直すと、入居後の失敗を防ぎやすくなる
  • 国の住生活基本計画にも「世帯構成に応じた収納スペースの確保」という項目が明記されている

ここから、部屋別の具体的なチェックリストと考え方を見ていきましょう。

「収納は足りている」と思って建てた人ほど、後で困る

まず傾向から見ていきます。現場で家づくりに携わっていると、引っ越し後の後悔として収納の話は本当によく聞きます。図面の上では十分に見えても、暮らし始めると印象が変わることは珍しくありません。

不足を感じやすい場所は、リビング、キッチン、寝室、玄関などです。収納不足は、特定の部屋だけでなく、家族が毎日通る場所で起きやすい悩みです。

この傾向が意味するのは、収納不足は寝室のクローゼットのような「専用の収納部屋」ではなく、家族が毎日通る場所で起きやすいということです。パントリーやウォークインクローゼットを立派に作っても、リビングや玄関にちょっとした置き場がなければ、結局床やソファの上に物が積み上がっていきます。

もう一つ、押さえておきたい公的な指針があります。国土交通省の住生活基本計画は、住宅の広さの目安として「誘導居住面積水準」を定めています。郊外・戸建て居住を想定した一般型では、4人世帯で125㎡(未就学児が1人いる場合は112.5㎡)が目安です。同じ計画の「住宅性能水準」には、「世帯構成に対応した適正な規模の収納スペースを確保する」という一文があります。

出典:国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」をもとに整理

見落とされがちですが、これは軽い記述ではありません。収納は「余ったスペースに付け足すもの」ではなく、住宅の基本性能の一部として国の指針にも明記されている、ということです。延床面積を決める段階から、収納をあらかじめ組み込んで考える必要があります。

TEL:0581-36-2453(受付時間 8:00〜17:00)/収納の悩みも、間取りの相談と合わせてお気軽にどうぞ。

収納は「量」より「配置」で決まる——動線から逆算する考え方

数字を見て「では収納を増やそう」と考えるのは自然な反応ですが、それだけでは半分しか解決しません。私が現場で見てきた限り、収納で後悔する家の多くは、収納の総量ではなく置き場所を間違えています。せっかく広いパントリーを作ったのに使いこなせていない、という声も実際によく耳にします。

考え方はシンプルです。「使う場所の近くに、使う分だけ」。掃除機は玄関そばに置き場があれば取り出しやすく、来客用のスリッパは玄関収納の下段が定位置になります。逆に、リビングから離れた2階の納戸にしまい込むと、結局出し入れが面倒になって使わなくなる——収納率だけを追いかけると、この「使われない収納」が増えていきます。

家事動線と収納を一体で考える発想は、別記事の家事動線がラクになる間取りでも詳しく触れています。ランドリールームやファミリークローゼットの設計に興味がある方は、あわせてご覧ください。

収納計画で最初にやるべきことは、実は間取り図を描くことではありません。今の家で「ものが溜まりやすい場所」を紙に書き出し、そこに何が置かれているかを家族で共有することです。地味な作業ですが、これをやった家庭とやらなかった家庭では、完成後の満足度が体感でかなり違います。

部屋別・収納チェックリスト——玄関からリビングまで

ここからは部屋ごとに、押さえておきたいポイントを見ていきます。

玄関:土間収納がある家とない家の差は大きい

玄関は、実際の相談でも収納不足の声をよく聞く場所です。ベビーカー、アウトドア用品、傘、来客用スリッパ——玄関で使うものは意外と多く、下駄箱だけでは吸収しきれません。

土間続きの土間収納(シューズインクローゼット)を設けると、靴を脱がずにベビーカーや外遊び道具を出し入れできます。玄関から直接パントリーやキッチンにつながる「勝手口動線」を組み合わせる家も増えていますが、匂いや動線の重なりには注意が必要です。私なら、玄関土間収納は「靴を脱ぐ手前」に設け、匂いの出る物と食品庫は分けて考えます。

キッチン:パントリーは奥行きより「棚の可変性」

キッチン収納で失敗しやすいのはパントリーです。奥行きを深くしすぎると奥の物が取り出しにくくなり、結局手前だけを使うようになります。棚板の高さを変えられる可動棚にしておくと、ストックの飲料や背の高い調理家電にも対応できます。

パントリーは「広ければ広いほどいい」わけではありません。通路幅が狭いと出し入れ自体がストレスになるため、棚の奥行きと通路幅のバランスは工務店の担当者と早めにすり合わせておいてください。

寝室・クローゼット:衣類・寝具・アウターの置き場を分けて考える

収納で特に相談が多いのが、衣類・寝具・コートなどのアウター類です。この3つは性質が違います。衣類は毎日出し入れするため取り出しやすさが最優先、寝具はかさばるので上段や別スペースにまとめて収納、アウターは玄関に近いクローゼットのほうが動線として自然です。

寝室にウォークインクローゼットを設ける場合は、換気計画も忘れずに。窓や換気設備がないと湿気がこもり、カビや匂いの原因になります。岐阜は夏の湿度が高い地域なので、この点は特に軽視できません。

2階ホール・屋根裏:季節物と思い出品の「置き場所」を先に決める

クリスマスツリー、扇風機、卒業アルバム——毎日は使わないけれど捨てられない物は、どの家にも一定量あります。これを収納計画に入れずに進めると、後から2階ホールやリビングの一角が物置化していきます。

サムラホームでお引き渡ししたK様邸では、屋根裏収納を活用して季節物や思い出の品をまとめて収納する工夫をされています。

帰ってきたくなるお家。お気に入りがいっぱいです。

出典:サムラホーム お客様の声(K様)

屋根裏収納は天井高の制約や梯子・階段でのアクセス性を考える必要がありますが、居室の床面積を圧迫せずに収納量を確保できる有効な手段です。あなたの家で「捨てられないけれど毎日は使わない物」、今どこに置いていますか?

リビング:「見せる収納」と「隠す収納」の線引き

リビングは、来客時にも生活感が出やすく、収納の相談が特に多い場所です。ここで重要なのが、収納を「隠す」か「見せる」かの判断です。

本や趣味の道具、家族の写真は見せる収納にすると部屋の個性になります。一方、書類・充電器・薬箱のような生活感の出る小物は、扉付きの収納に隠したほうがすっきりします。すべてを隠そうとすると収納量が足りなくなり、すべてを見せようとすると散らかって見えます。このバランスは、家族の「見せたい物」「隠したい物」を事前にリストアップしておくと決めやすくなります。

見せる収納と隠す収納は、どちらが優れているという話ではありません。趣味を大切にする家庭ほど見せる収納の割合を増やしたくなりますし、来客が多い家庭ほど隠す収納を優先したくなります。正解は家庭の数だけあると考えたほうが、打ち合わせもスムーズに進みます。

収納で失敗しないための3つの視点

部屋別の話に加えて、収納計画全体で意識しておきたい視点が3つあります。

1つ目は湿気対策です。岐阜県は盆地特有の蒸し暑さがあり、密閉されたクローゼットや納戸は特に湿気がこもりやすくなります。除湿剤に頼りきるのではなく、換気経路を間取りの段階で確保しておくのが本質的な対策です。

2つ目は動線です。先ほど触れた「使う場所の近くに」という原則を、家族全員の生活動線で確認してください。共働き世帯なら朝の身支度動線、子育て世帯なら学校用品の片付け動線など、家族構成によって重視すべき動線は変わります。

3つ目は将来の変化です。子どもの成長でランドセルや部活用品が増える、親と同居することになる、在宅ワークが増えて書斎が必要になる——これらは新築時には想定しづらいものです。可動棚や間仕切り可能な収納スペースにしておくと、暮らしの変化に対応しやすくなります。将来のことまで完璧に読み切るのは難しいものですが、「変えられる余地」を残しておくことならできます。

打ち合わせの現場では、「子どもが生まれる前提で部屋を区切っておく」か「今の暮らしに合わせて広めのワンルームにしておく」かで意見が分かれるご夫婦をよく見かけます。どちらが正解ということはありません。ただ私の立場から言えるのは、間仕切りを後から追加できる構造にしておけば、どちらの選択も取り消し可能になるということです。迷ったときほど、決め切らずに済む設計を選ぶのも一つの判断です。

岐阜の家づくりで収納を考えるときに意識したいこと

ここまでの内容は全国共通ですが、家を建てる土地によって条件が変わる部分もあるため、岐阜ならではの視点も付け加えておきます。

岐阜市・山県市・関市・揖斐郡大野町のような郊外エリアでは、都市部に比べて敷地に余裕を持たせやすい傾向があります。国土交通省の一般型誘導居住面積水準(郊外・戸建て想定、4人世帯125㎡)は、まさにこうした地域の暮らし方を前提にした基準です。都市部の狭小地では難しい土間収納や大きめのパントリーも、サムラホームの対応エリア周辺なら現実的な選択肢になりやすいと言えます。

また、車移動が前提の地域だからこそ、玄関だけでなくガレージ・カースペースからの収納動線も検討する価値があります。買い物袋を持ったままキッチンまで直行できる勝手口収納は、岐阜のような郊外の暮らしと相性がよい設計です。

もう一つ、岐阜の家づくりでよく相談を受けるのが、実家からの荷物の受け入れです。「親の家を片付けることになって、思い出の品や季節の器を引き取ることになった」という話は、岐阜のように三世代・二世代が近くに住むエリアでは珍しくありません。こうした「予定外に増える荷物」まで見込んで収納量を決めておくと、数年後の余裕が変わってきます。図面を描く時点ではまだ存在しない荷物のことまで考えるのは難しく感じるかもしれませんが、可動棚や納戸に少し余白を残しておくだけでも対応の幅は広がります。

打ち合わせの前に、家族で15分だけ「モノの棚卸し」をしてみる

ここまで読んで「うちはどこから手をつければいいんだろう」と感じた方に、簡単な準備をお伝えします。特別な道具は要りません。家族でリビングに集まり、次の3つを紙に書き出すだけです。

  • 今、家の中で「とりあえず置いてある」状態のものはどこにあるか
  • 1年に数回しか使わないのに、場所を取っているものは何か
  • 朝の身支度・帰宅後の片付けで、いちばん手間取っている動作は何か

この作業をしてから工務店との打ち合わせに臨んだ家庭は、収納の話が具体的に進みやすくなります。逆に「収納は多めでお願いします」とだけ伝えると、設計側はどこにどれだけ必要か判断できず、結果として使われない収納が生まれやすくなります。間取りの決め方と合わせて、この棚卸しを間取り検討の初期段階に組み込むと、収納の配置がぐっと具体的になります。

15分程度の作業で、打ち合わせの質が変わります。面倒に感じるかもしれませんが、図面が固まってから「やっぱり収納が足りない」と気づくよりは、ずっと省エネなやり方です。

まずは「今の暮らしの困りごと」を一緒に洗い出すところから

収納計画は、間取りの中で後回しにされがちな要素です。リビングや水回りのデザインを決めた後に「余った場所に収納を」となりがちですが、それでは入居後に不足感を招きやすくなります。

私たちサムラホーム(株式会社佐村建設)は、岐阜県山県市を拠点に1991年から、岐阜市・山県市・関市・揖斐郡大野町で家づくりを続けてきた工務店です。注文住宅「ジャスタ」「リュッカ」、規格住宅「PITTE」の設計・施工からアフター管理まで自社で一貫対応しています。施工事例お客様の声には、収納の工夫を取り入れたご家庭の実例も多数掲載していますので、あわせてご覧ください。

打ち合わせでは、間取り図を見せる前にまず「今の家で困っていること」を伺うようにしています。収納の悩みは家庭によって驚くほど違うので、一緒に洗い出すところから始めませんか。

TEL:0581-36-2453(受付時間 8:00〜17:00)

よくある質問(FAQ)

収納は延床面積の何%くらい確保すればいいですか?

「収納率〇%が正解」という公的な基準は明確には定められていません。国土交通省の住宅性能水準では「世帯構成に対応した適正な規模」という表現にとどまっており、具体的な数値は家族の持ち物量やライフスタイルによって変わります。数字だけを目安にするより、今の暮らしで収納に困っている物を書き出し、その総量から逆算するほうが実態に合った計画になります。

パントリーとファミリークローゼット、どちらを優先すべきですか?

料理や食材のストックが多い家庭はパントリー、家族の衣類をまとめて管理したい家庭はファミリークローゼットが優先度高めです。共働きで家事の時短を重視するなら、洗濯からしまうまでを一直線にできるファミリークローゼットの効果が大きくなります。詳しい設計のコツは家事動線の記事で解説しています。

ウォークインクローゼットは何畳くらい必要ですか?

夫婦2人分の衣類を収納する場合、目安として畳2〜3枚分のスペースがあるとオールシーズン対応しやすくなります。ただし奥行きや通路幅の取り方で使い勝手が大きく変わるため、畳数だけでなく実際の棚配置まで図面上で確認するのが安心です。

収納にコンセントは必要ですか?

アイロン、掃除機の充電、ふとん乾燥機など、収納内で使う家電がある場合はコンセントが役立ちます。後から追加するのは壁を壊す工事になりやすいため、設計段階で「収納の中で何を使うか」を洗い出しておくと安心です。

収納が多すぎて逆に使いにくくなることはありますか?

あります。収納量を増やすことばかり優先すると、部屋の形が細長くなったり、生活スペースが圧迫されたりします。また収納場所が分散しすぎると、どこに何をしまったか把握しづらくなることもあります。量より配置を優先する考え方は、こうした「収納貧乏」を防ぐためでもあります。

収納の失敗は入居後にリフォームで直せますか?

可動棚の追加など小規模な変更は可能ですが、壁の位置を変えるような大掛かりな収納リフォームは費用も工期もかかります。可動棚・可変間仕切りなど「後から調整できる仕組み」を新築時に組み込んでおくと、リフォームに頼らず対応できる範囲が広がります。

収納の打ち合わせはいつ頃から始めるべきですか?

間取りのプランニング初期から収納の話を始めるのが理想です。リビングや水回りのレイアウトが固まった後に収納を足そうとすると、置ける場所が限られてしまいます。土地探し・資金計画と同じタイミングで、今の暮らしの困りごとを整理しておくとスムーズです。

まとめ:収納は「足す」ではなく「配置」から考える

岐阜で注文住宅を建てる際の収納計画を振り返ります。

  • 収納不足は入居後によくある後悔の一つで、リビング・キッチン・寝室・玄関など、家族が毎日通る場所で起きやすい
  • 国の住宅性能水準にも「世帯構成に応じた収納スペースの確保」が明記されている
  • 部屋別に「使う場所の近くに、使う分だけ」を意識し、湿気・動線・将来の変化の3視点で見直す
  • 「見せる収納」と「隠す収納」を使い分け、打ち合わせ前に家族で15分の棚卸しをしておくと計画が具体的になる

収納の悩みは、間取りが固まってからでは手遅れになりがちです。土地探しや資金計画と同じタイミングで、ぜひ一度ご相談ください。

TEL:0581-36-2453(受付時間 8:00〜17:00、第1・3土曜・祝日休)/お問い合わせフォームからもどうぞ。

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