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サムラホームの家づくり 2025.03.12

リビングのつくり方 ~人の暮らし方・考え方の変化~

~昔の暮らし方から今の暮らし方に合うリノベーションをする~

リノベーションのご相談をいただく際、古いお家の間取りを見ながら、思うことがあります。

それは「この40年で、日本人の暮らし方は本当に大きく変わったなあ」ということです。

 

たとえば、最近は自宅でお葬式や法事を行わないご家庭も増えてきました。

仏壇を置かない方や、和室のない家に住む方も珍しくありません。

昔は仏壇があり、多くの人が集まるために広い和室が必要とされていました。

お家の間取りは、お客様を迎えたり仏事を行ったりする「誰かのための家」という考え方が

中心だったように思います。

 

しかし、30年ほど前からは核家族化・少子化が進み、家に人が集まる機会も減ってきました。

家は「家族で暮らすための場所」として再定義され、

かつて広いスペースを占めていた和室がなくなり、代わりにLDK(リビング・ダイニング・キッチン)

が生まれました。

 

この頃から、やっと家が「自分たちのためのもの」として形づくられていったように感じます。

そのLDKも、15~18帖くらいの“ちょうどいいサイズ”で設計されることが多く、

家族のくつろぎ空間として機能していました。

 

ところが、ここ10年ほどでLDKのつくり方もさらに大きく変化してきました。

今では20帖以上の広々としたLDKが増え、役割も単に「食事をする・テレビを見る」にとどまりません。

 

家族それぞれが好きなことを楽しんだり、

友人や知人を招いてホームパーティーを開いたりと、

LDKは「暮らす場所」から「楽しむ場所」へと進化しています。

 

共働き家庭が増えたこともあり、性別を問わずキッチンに立つのが当たり前の時代に。

食事を「つくる」「食べる」時間を通して、家族の大切な時間が生まれ、

キッチンはLDKの中心的な存在になってきました。

 

また、30年ほど前に子育てをきっかけにお家を建てた50〜60代の方々が、

子育てもひと段落して、自宅を見回してみると

「意外と自分たちが使っているスペースって少ないな」と気づき、リフォームのご相談に来られます。

 

家族全員で“100%活用できる間取り”に変更し、

「家で過ごす時間そのものを楽しみたい」と、リノベーションされる方が増えています。

家づくりは、もはや「誰かのための空間」ではなく、

「自分たちの暮らしにぴったり合った空間」=“個”を大切にする時代に変わってきていると、

日々実感しています。

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